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OTG
INITIATIVES
OTGの取り組み

Katsuyama Factory 勝山工場

福井県北東部、石川県との県境に位置する勝山市。雄大な白山を仰ぐこの地に、勝山工場の前身にあたる工場が設立されたのは、大正時代にさかのぼります。設立当初から、九頭竜川の豊かな水力を活用し、私たちは金属の溶解ひと筋に歩んできました。

その長い歴史の中では、幾度となく経営の危機に直面しましたが、先人たちの知恵とたゆまぬ努力により、溶解炉の火を絶やすことなく、今日までその技術と情熱を受け継いできました。

これからも私たちは、この勝山の地で、ものづくりへの情熱を胸に、邁進してまいります。

工場設備

種別 名称 数量
溶解 高周波誘導炉 9
割加工 加工ライン 14
包装 自動包装ライン 8
ワイヤー製造 ワイヤー成形ライン 4
試験・検査機器 走査型電子顕微鏡(SEM) 1
試験・検査機器 蛍光X線分析装置 1
試験・検査機器 エネルギー分散型蛍光X線 2
試験・検査機器 酸素・窒素ガス分析装置 1
試験・検査機器 炭素・硫黄分析装置 1
試験・検査機器 ICP分析装置 2
試験・検査機器 粉末X線回折装置 1
試験・検査機器 ブリネル硬度計 1
試験・検査機器 万能試験機 1
試験・検査機器 分析試料自動前処理装置 2
試験・検査機器 光学顕微鏡 1
試験・検査機器 デジタルマイクロスコープ 1
倉庫 第二類 危険物倉庫 & 危険物製造所 1

品質管理

信頼される品質のために、徹底した品質管理体制を構築

生産管理体制の確立をはじめ、各工程での最新鋭の検査機器による厳格な検査や、ISO品質管理システムの導入を通じて、製品の高い品質確保に取り組んでいます。

X線回折装置
X線回折装置
蛍光X線分析装置
蛍光X線分析装置
ガス分析装置
ガス分析装置
ICP分析装置
ICP分析装置
走査型電子顕微鏡(SEM)
走査型電子顕微鏡(SEM)

品質・環境に関する取り組み

勝山工場では、2005年にISO 9001(品質マネジメントシステム)、2006年にISO 14001(環境マネジメントシステム)を取得しました。品質と環境の両面において高いレベルのマネジメントを実践し、安心・信頼の製品づくりと持続可能な社会への貢献に取り組んでいます。

Overseas Operations 海外事業

  • 江蘇寧阪特殊金属材料有限公司

    当社は、多くのレアメタルを使用する特殊合金の製造において、世界の鉱物資源の約60%を保有する中国に着目し、江蘇省溧陽市で工場を運営しています。中国の豊富な鉱物資源に、OTG独自の合金熔解技術を組み合わせることで、高品質な特殊合金を安定的に供給することが可能となり、事業継続計画(BCP)の観点からも貢献しています。

  • ブラジル リマ社とのパートナーシップ連携

    1973年、当社は高品質なフェロシリコンを製造するため、ブラジルに単独出資でイノニブラス社を設立しました。2022年に、同社の株式をブラジルのリマ社に譲渡しましたが、その後もパートナーシップ関係を維持し、社員の交流、工場監査などを行っています。これにより、高品質なフェロシリコンの安定調達が可能となりました。

Carbon Neutral
Activities
カーボンニュートラルに向けた取り組み

特殊合金の主原料であるフェロシリコンの生産には大量の電力を消費し、一般的には石炭由来のコークスを燃焼させるため、製造過程で大量の二酸化炭素が排出されます。一方、当社では、水力発電による電力と、ユーカリ植林から得られるバイオマス原料(木炭)を使用したブラジル産フェロシリコンを積極的に活用しています。

勝山工場では2024年度に溶解電力の原単位を3.1%削減し、省エネに大きく貢献し、日本の省エネ法に基づくSABC評価制度においてAクラス評価を獲得しました。今後も5年間の平均で年間1%以上の削減を継続的に達成し、さらなるSクラス評価取得を目指して挑戦を続けてまいります。